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2014年12月31日午前5時半ごろ、千はミラノ中央駅に到着していた。無事つけてホッとしていた。
もうこんな思いはしたくないと思っていた。それは、安全はお金で買うものだということを痛感したことである。
3時半に起きて4時に家を出た。朝6時半発の電車に乗りたかったからなのであるが、なぜ2時間半も余裕を見たのかと言えば、自宅からミラノ中央駅までをバスを利用して行ったからである。4時半に停留所について、15分バスを待ち、1時間弱ほどバスに乗ってミラノ中央駅に着いたので、電車の出発まで結局50分近くも余裕があったが、バスがちゃんと来るのかとか、中央駅まで実際どれほどの時間がかかるのか安全に安全を重ねた結果、このような超早朝スケジュールになってしまったのであった。
ちなみにタクシーを利用すれば20分ほどで着くことが出来るが、タクシーかバスかで値段は10倍から15倍ほど違う(バスなら1.5ユーロ、タクシーは20ユーロ以上は確実にかかる)。といかにお金を節約するかを考えた結果、バスを利用してミラノ中央駅に向かったの。この夜中の時間帯にバスを利用したのはほとんど初めてなのだが、その結果、ちょっとした恐怖体験を味わってしまった。
まず乗客の半数以上がパーカーのフードかぶっている。寒いから仕方ないが異様な雰囲気であった。そのバスは循環線で一晩中運行しているために眠るために乗車している人もいた。人種のるつぼのような客層で、席はほとんど埋まっており、空いている席があるかと思えば床が汚れていたりで、雰囲気作りには十分すぎるほどであった。
するとある停留所で女性が二人待っているのがチラッと見えてこういう普通の人も乗ってきてくれるのならと一瞬ホッとしたのだが、この女性二人が地雷であった。
その停留所は循環線の運転手が一時休憩をする場所でバスは5分くらいは停車していたと思う。すると、酔っぱらった女性二人がどこの国の言葉かわからない歌を歌いながらケラケラと笑いながらだんだんその声が大きくなって来て、立っていた千の横を通り過ぎて行った。一人の女性はすでに埋まっている席の男性の足の上に寄っかかり始め、奇声のような笑い声をあげながらもう一人と喋っていたかと思えば、突然すごい目つきで座っていた男性のことを見たりしていた。その女性二人は、女性ではなく、よく見ると男性のようであった。すぐ近くに彼女らがいたので千は移動した。バスがいつまでも発車しないように思えた。
するともう一人の女性は、その男性に寄っかかった人を置き去りにしてバスの外へ出て行ってしまった。とにかく関わりたくないと思っていたら、その人は立ち上がりバスの外へ出て行ってしまった。
乗らないのかな?ならいいんだけどな..そう思うと一人酔っぱらったような男性が入ってきてふらふらとして立ち止まった。
運転手が戻って来てドアを閉めて発車した。しかし、バスはすぐに止まった。ドアが開いてさっきの化け物の声がして外から財布を乗って来た男性に投げつけた。再びドアが閉まり発車したが、化け物たちは奇声を発しながらバスを追いかけて来た。もちろんバスの方が速いから化け物たちをそれ以上見ることはなかったが..
それにしても、各停留所から乗ってくる男たちはだいたいフードをかぶっていたり、ビール瓶を持っていたりして、乗客の半数以上が人を一人以上殺したことあるんじゃないかと思えてくる。そんなバスに1時間近く乗っていたのである。生きた心地がしなかった。
もうこんな思いはしたくないと思っていた。それは、安全はお金で買うものだということを痛感したことである。
3時半に起きて4時に家を出た。朝6時半発の電車に乗りたかったからなのであるが、なぜ2時間半も余裕を見たのかと言えば、自宅からミラノ中央駅までをバスを利用して行ったからである。4時半に停留所について、15分バスを待ち、1時間弱ほどバスに乗ってミラノ中央駅に着いたので、電車の出発まで結局50分近くも余裕があったが、バスがちゃんと来るのかとか、中央駅まで実際どれほどの時間がかかるのか安全に安全を重ねた結果、このような超早朝スケジュールになってしまったのであった。
ちなみにタクシーを利用すれば20分ほどで着くことが出来るが、タクシーかバスかで値段は10倍から15倍ほど違う(バスなら1.5ユーロ、タクシーは20ユーロ以上は確実にかかる)。といかにお金を節約するかを考えた結果、バスを利用してミラノ中央駅に向かったの。この夜中の時間帯にバスを利用したのはほとんど初めてなのだが、その結果、ちょっとした恐怖体験を味わってしまった。
まず乗客の半数以上がパーカーのフードかぶっている。寒いから仕方ないが異様な雰囲気であった。そのバスは循環線で一晩中運行しているために眠るために乗車している人もいた。人種のるつぼのような客層で、席はほとんど埋まっており、空いている席があるかと思えば床が汚れていたりで、雰囲気作りには十分すぎるほどであった。
するとある停留所で女性が二人待っているのがチラッと見えてこういう普通の人も乗ってきてくれるのならと一瞬ホッとしたのだが、この女性二人が地雷であった。
その停留所は循環線の運転手が一時休憩をする場所でバスは5分くらいは停車していたと思う。すると、酔っぱらった女性二人がどこの国の言葉かわからない歌を歌いながらケラケラと笑いながらだんだんその声が大きくなって来て、立っていた千の横を通り過ぎて行った。一人の女性はすでに埋まっている席の男性の足の上に寄っかかり始め、奇声のような笑い声をあげながらもう一人と喋っていたかと思えば、突然すごい目つきで座っていた男性のことを見たりしていた。その女性二人は、女性ではなく、よく見ると男性のようであった。すぐ近くに彼女らがいたので千は移動した。バスがいつまでも発車しないように思えた。
するともう一人の女性は、その男性に寄っかかった人を置き去りにしてバスの外へ出て行ってしまった。とにかく関わりたくないと思っていたら、その人は立ち上がりバスの外へ出て行ってしまった。
乗らないのかな?ならいいんだけどな..そう思うと一人酔っぱらったような男性が入ってきてふらふらとして立ち止まった。
運転手が戻って来てドアを閉めて発車した。しかし、バスはすぐに止まった。ドアが開いてさっきの化け物の声がして外から財布を乗って来た男性に投げつけた。再びドアが閉まり発車したが、化け物たちは奇声を発しながらバスを追いかけて来た。もちろんバスの方が速いから化け物たちをそれ以上見ることはなかったが..
それにしても、各停留所から乗ってくる男たちはだいたいフードをかぶっていたり、ビール瓶を持っていたりして、乗客の半数以上が人を一人以上殺したことあるんじゃないかと思えてくる。そんなバスに1時間近く乗っていたのである。生きた心地がしなかった。
無事、駅に着くことが出来て安心はしたが、駅は駅でカウンターテーブルに突っ伏している人々や、床で眠る人、排泄物の匂いをまといながら歩いて来る人、券売機の使い方が分からない人を狙っている人など、電車を利用しに来た人以外の人が多く見られ、決して油断は許さないような状況であった。幸いmotta社のバールが開いており、席も空いていて、カプチーノを飲みながら暖を取りながら電車を待つことが出来た。
「もう二度とあんな思いはしたくない。次回からはこういう時間のときはタクシーを使うようにしよう」
「今すぐは無理かもしれないけれど、それぐらいは選べるような人間にならないと。」
と千は思った。
旅行と冒険は違う。もしこのようなケースで危険に巻き込まれるようなことがあっても、危険性を知らずバスに乗った千が悪いという話になる。
「今すぐは無理かもしれないけれど、それぐらいは選べるような人間にならないと。」
と千は思った。
旅行と冒険は違う。もしこのようなケースで危険に巻き込まれるようなことがあっても、危険性を知らずバスに乗った千が悪いという話になる。
話を戻そう。ミラノ中央駅から写真のFRECCIA BIANCA (フレッチャ・ビアンカ)という特急電車でヴェローナまで移動。
BOLZANO/BOZEN行きに乗り換えた。車窓からは白い山とブドウ畑の景色が続く。
ちなみにヴェローナ - ボルツァーノ間の電車は普通電車である。足癖の悪い客やガヤガヤとした学生、人種のるつぼのような異様な光景が嫌ならば特急電車を利用するべきであるが、きりがない。ちなみにこの電車でも一人車掌と口論して電車から降ろされていた黒人がいて電車の出発が5分ほど遅れた。この日はとんだ当たり日のようであった。
BOLZANO/BOZEN行きに乗り換えた。車窓からは白い山とブドウ畑の景色が続く。
ちなみにヴェローナ - ボルツァーノ間の電車は普通電車である。足癖の悪い客やガヤガヤとした学生、人種のるつぼのような異様な光景が嫌ならば特急電車を利用するべきであるが、きりがない。ちなみにこの電車でも一人車掌と口論して電車から降ろされていた黒人がいて電車の出発が5分ほど遅れた。この日はとんだ当たり日のようであった。
しばらく行くと、駅名がドイツ語と併記されるようになった。そして車内で聞こえてくる言語もドイツ語のほうが多くなって来た。
隣に座って来た女性も電話で話していたのはドイツ語であった。人柄もなんとなく余裕が感じられるような人たちのような...
イタリア、とくにミラノとは違う雰囲気(人が作る)が感じられなくもなかった。
隣に座って来た女性も電話で話していたのはドイツ語であった。人柄もなんとなく余裕が感じられるような人たちのような...
イタリア、とくにミラノとは違う雰囲気(人が作る)が感じられなくもなかった。
そんなわけで、BOLZANO(ボルツァーノ)に着いた。
今回は安全について書いたが、次回からは旅行記になって行く予定。
今回は安全について書いたが、次回からは旅行記になって行く予定。