迷っていることがある。イタリアで購入したもの、その中でジョーコロンボデザインのボビーワゴンと、自転車、この二つを日本に持って帰ろうか、イタリアで誰かに売ってしまおうかである。売れば少なからずお金が入ってくる。しかし日本に送ろうとなればお金が一層かさむ。非常に迷っておりまだ全く決めていないが、出来たら両方とも送るなりしてもって帰りたいと思っている。イタリアで一緒に過ごした道具に囲まれて日本で生きるのは自分の生活をいくらか豊かにしてくれるだろうと期待している。ちなみにその他、蚤の市で購入した日用品のいくつかはすでに梱包済みであるがすでに15キロに達しており、発送費はそれなりの額になりそうである。ただこれは本当に一生に一度のことであり、お金がないから持って返りたいものが持って帰れないというのは無しにしたいと思っているし、おそらくはどうにかなるだろうと思っている。
※ボビーワゴン。高さ70センチはある。
※ボビーワゴン。高さ70センチはある。
そんな中週末によく行く蚤の市である自転車に出くわした。これ個人的にかなりいい線いっているなと思い、しばらく時間を忘れて眺めてしまった。
モノトーン調の車体、スエード調のサドル(これはすぐにでも真似したくなった。)、ディテールを見れば見るほどいいなあと思えて来るのであった。
ギアを調整するレバーの装飾の細かさ。
ハンドルにもいちいちグラフィックのレリーフが施されており大変見応えがあった。
この場所を通り過ぎた後で、最終的に蚤の市の出口に来たが、気になってしまい戻ってもう一度見に来た。
外観の整い具合が素晴らしく、まるで自分のために用意してくれておいたのかと思うほどであった。
きっと、この自転車を整備した人はそういう私の好みを理解しているようなプロで、値段もさぞ張るのだろう。
1000ユーロだろうか、1500ユーロだろうか、まあいいやどうせ自分の手に届くような値段じゃないんだから聞くだけ聞いてみよう。
「150ユーロだよ」
「ファッ!?」
この場所を通り過ぎた後で、最終的に蚤の市の出口に来たが、気になってしまい戻ってもう一度見に来た。
外観の整い具合が素晴らしく、まるで自分のために用意してくれておいたのかと思うほどであった。
きっと、この自転車を整備した人はそういう私の好みを理解しているようなプロで、値段もさぞ張るのだろう。
1000ユーロだろうか、1500ユーロだろうか、まあいいやどうせ自分の手に届くような値段じゃないんだから聞くだけ聞いてみよう。
「150ユーロだよ」
「ファッ!?」
困った。大変困った。手を伸ばせば届かないこともない。そう言えば母が「おばあちゃんがお年玉くれたよ」って言ってくれてたっけ。などと、値段を知った瞬間から脳みそが何やらぐるぐるとまわり出した気がした。
上写真の「M」と書かれたシールなど、取り除きたいと思う要素はあるものの、やはり造形的に非常に美しい。
日本にぜひ持って帰りたい。乗らないにしても、ただこれを眺めているとデザインが人を魅了するという真理を簡単に理解させてくれる。言い訳は止まらない。これはまずい、来週もまたこれを見に行くだろう。
上写真の「M」と書かれたシールなど、取り除きたいと思う要素はあるものの、やはり造形的に非常に美しい。
日本にぜひ持って帰りたい。乗らないにしても、ただこれを眺めているとデザインが人を魅了するという真理を簡単に理解させてくれる。言い訳は止まらない。これはまずい、来週もまたこれを見に行くだろう。